自分の好み通りの指輪が欲しい。ちまたに売っているデザインじゃ満足できない。思い出に残る世界に一つの指輪をプレゼントしたい。などなど、指輪を自由にデザインして作ってみたいと思ったことはないでしょうか?そんな時は3Dプリンターです。3Dプリンターといえばプラスチックのイメージがあるかもしれませんが、プラスチックだけではなく金属でも作れます。少しだけ難しいのはデザインを考えて3Dデータを作るところです。データさえできてしまえば、3Dプリンティングは業者に依頼するだけで簡単にできます。この記事ではデザインからプリントの依頼まで流れを分かりやすく説明していきますので読んでみてください。
まず、3Dプリンターで指輪をつくるための大まかに次のような流れになります。
✔デザインを考える
✔3Dデータを作成する
✔3Dプリンターでプリントする
たったこれだけの工程です。各工程の詳細を以下で説明してきます。
まずはどういう指輪を作りたいかデザインを考えましょう。ノートに絵で書いてみたりするとイメージが膨らむかもしれません。あとはどれくらいのサイズにするかを決める必要があります。下の表を見ながらサイズを決定しましょう。3Dデータを作成する際に決定した内径で設計していきます。
号数 | 指輪内径 | 号数 | 指輪内径 | 号数 | 指輪内径 |
1号 | 13.0mm | 10号 | 16.0mm | 19号 | 19.0mm |
2号 | 13.4mm | 11号 | 16.4mm | 20号 | 19.4mm |
3号 | 13.7mm | 12号 | 16.7mm | 21号 | 19.7mm |
4号 | 14.0mm | 13号 | 17.0mm | 22号 | 20.0mm |
5号 | 14.4mm | 14号 | 17.4mm | 23号 | 20.4mm |
6号 | 14.7mm | 15号 | 17.7mm | 24号 | 20.7mm |
7号 | 15.0mm | 16号 | 18.0mm | 25号 | 21.0mm |
8号 | 15.4mm | 17号 | 18.4mm | 26号 | 21.4mm |
9号 | 15.7mm | 18号 | 18.7mm | 27号 | 21.7mm |
続いて3Dデータの作成です。この工程が少しハードルが高いかもしれませんが、少し練習すればだれでもできるようになります。まずは、Fusion360というソフトをインストールしましょう。
「個人・非商用目的」からインストールすると、基本機能だけであれば無償で1年間使用することができます。無償版でも簡単なデザインを作成して3Dプリントするには十分な機能があるのでひとまずこれを使ってみて必要となれば有償版に切り替える、もしくはほかの3D CAD(computer-aided design)ソフトに変えてみるのが良いかと思います。詳細な使用方法については、Youtubeにたくさん動画が上がっていますが、個人的には「Makers Love」のチャンネルが丁寧に説明されていてオススメです。そこで勉強して自分の思い通りのデザインを完成させましょう。詳細な説明はYoutubeの動画に譲るとして、簡単な操作方法だけ説明しておきます。
拡大縮小:マウスのスクロールホイールで調整可能
画面移動:マウスのスクロールホイールをドラック
画面回転:Shift+スクロールホイールをドラックで回転。もしくは画面右上のキューブをドラックで回転。
指輪作成によく使用しそうな操作を以下にまとめておきましたので参考にしてください。
簡単な指輪のモデル作成の一連作業を動画で以下に乗せています。上表の操作はすべて出てきますので確認してみてみましょう。
デザインができたら、最後に3Dデータを出力します。動画の最後の方にありますが、以下のような流れです。
「ツール」⇒「メイク」⇒「3Dプリント」⇒データ化するボディを選択する⇒「3Dプリント ユーティリティーに送信」のチェックを外す⇒「OK」を押す。
これで3Dデータが完成します。あとはプリントするだけです。
3Dデータができたら、いよいよ3Dプリンターでプリントしていきます。といっても、3Dプリンターがお家にある方はほぼいないと思いますし、買うとなるとハードルが高いです。そんな時はデータから3Dプリントしてくれる業者に依頼しましょう!!今回は例としてDMM.makeをご紹介します。
①DMMに登録し、ログインする。⇒登録はこちら
②「3Dモデルをアップロード」をクリックする。
③3.で作成した3Dデータをアップロードすると「マイ3Dデータ」にデザインが保存される。
④「注文に進む」をクリック。下のような画面が表示されます。
⑤この画面の「種類:」のタブから材質を選びます。材質詳細はこちら。プラスチックから金属まで全24種類あります。大分類を選択すると金額と納期が表示されるので、小分類を選択しましょう。
⑥最後に「注文する」から購入を進めてください。
あとは到着するのを楽しみに待っておくだけです。
✅デザインを考えよう!!
✅Fusion360で3Dデータを作成しよう!!
✅DMM.makeに3Dプリントを依頼しよう!!
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